「
それ(消化酵素と代謝酵素)って、ほんとにゼロサムなの?必要なときは、必要なものが働くんじゃないかなぁ」と、主人。
う〜ん…なるほど…
で、実際どうなの?という疑問。こういうこと、ちょいちょいありますよね。
■ローフード講座できちんとした情報をお伝えするために〜
私は、那覇市でローフードスクールを主催しているのですが、たまにすっごく詳しい方がローフードのクラスを受講しにいらっしゃいます。例えば、医学や生物学などを学ばれた方や、分子栄養学に詳しい方。大学院で、研究をされていた方。人体の解剖をしたことがある、という生徒さんもいらっしゃいます!
そういう方たちの何割かは、「酵素が〜」なんて話をしても、ちっとも喜んでくれません。エドワード・ハウエルの酵素栄養学の話になると「勘弁してよ〜」的なリアクションをされる方もいらっしゃいました。
そんなときは、(いえ、毎回ですが…)
酵素栄養学への反論や、仮説についてもご説明しています。そこでやっとよい雰囲気に〜なんてこともあるのです。
「酵素」情報はかなり混乱していますし、個人的にも特に日本では「酵素」が過大評価されすぎていると感じています。これについては、後ほど別記事で詳しく。

ということで、購入しました。
「ぜんぶわかる人体解剖図」―系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説
これは、
ふかもり眼科の深森史子先生おすすめの解剖学の本です。
深森先生は眼科のお医者さま。そしてローフードマイスター仲間で、ヴィーガンです♡医学的な情報などの裏を取っていただいたり、英文のテキストを解釈していただいたり、本当にお世話になっています。
「ふーみんと呼んでください〜」と、飾らないドクターです。
■解剖学の本を読みたいと思った訳
朝倉〜内科学(分冊版)
という本に、消化について詳しく書いてあると深森先生が教えてくださいました。それは興味津々、ぜひ読んでみたいと思いました。が、
その前に「解剖学」でしょ〜とご推薦いただいたのがこの本でした。
それに、この内科学の本、3万円もしますし…
確かに、
- 「マックス・ゲルソン〜ガン食事療法全書」
の後半、症例を読んでも、体のどこがどうなったのかサッパリわからない… - ローフードの講座でお教えするときも、人体の基礎知識は知っておきたい
- そして、聞き知ったことではなく、専門書で確認しておきたい
ということもあり、まずは解剖学の本から♡
ということで
「ぜんぶわかる人体解剖図」
は、コーヒーエネマの愛読書となりました。
■解剖学の歴史から感動〜
序章からじっくりと読みました。
昔の人(お医者さま)は、なんとかして人体を知ろうと解剖をしてきたのですね。
ヴェサリウスの「ファブリカ」は、美しい解剖学の本で、いつか実物を見てみたいと思うだけでワクワクしてきます。
社会科で暗記した「解体新書」も、もちろん紹介されていました。これはクルムスというドクターがドイツ語で書いた「解剖学表」のオランダ語版を、日本語訳したものなんですね。
日本ではじめて生前に同意を得て医学校で解剖された女性は、美幾という名前だったそう。(←なぜかこの個人名に感動してしまいました)
今の解剖体のほとんどが献体によってまかなわれているとのこと。
この本の一つひとつの情報が、貴重でありがたいことと感じます。■新しい発見と確認♡
そして新しい発見は、「骨に血が通っている」ということ。考えてみれば当然なのですが、そんなイメージを持ったことがなかったので新鮮です。
そして「大食細胞」、これが抗原を「貪食」するのだそう。
「貪食」という表現が気に入りました♪気管は気管軟骨という骨がグルグルと並んでいて、管が閉じないように固定されているんですね。なるほど〜うまくできてるもんですね。
血糖値とインスリンの関係。私が理解していたのと、ちょっとちがっていました。
ソマトスタチンというホルモンが、分泌量を調節している、という部分が抜けていたのです。私の以前の認識のままでは、インスリンとグルカゴンは際限なく上昇していくのでした(°▽°)
と、こんな感じで楽しく読んでいます♪
どれもカラーのイラストで詳しく説明されているので、テキストで意味がわからなくても大丈夫。ほんと親切〜(T_T)
■ドクターへの敬意と人体への敬意
ナチュラルハイジーンやゲルソン療法などを学んでいると、「薬を使わないで病気を治す」「自然の摂理に逆らわなければ、体は自然治癒力を発揮する」など、現代の西洋医学とは相容れない部分が出てきます。というか、まったく話が合いません。
今回、この本をすこし読みはじめただけですが、
ドクターは病気を治すために専門的な勉強をして、命の最前線に立っているのだなぁと、今までとはちがう認識を持つようになりました。
そして、この
人体の複雑で合理的で機能的なことには畏敬の念さえ感じます。
ここまで完璧なものに人が手を加えたり、引いたりすることは本当に難しいことだとも感じました。例えば、ニモの上4本の歯が抜けて、一向に新しい歯が生えてきません。本人もちょっと心配するくらい。そうしたら、乳歯の1.5倍以上もある大きな永久歯が生えてきました。
確かに、4本抜けないと2本が収まりきらないスペース。こういう情報ってどこにプログラムされているのでしょう。
人体の中では、もっとすごいことが毎日、行われていると思うと圧倒される思いです。■小学一年生の息子にとって解剖学はエロ本?
主人が「ほんと、気に入ったんだね〜」と、息子といっしょにパラパラと解剖学の本をめくっていると…
頭蓋骨に爆笑するニモ。「これ、ニモだったんだからね〜」と精子の説明。ニモは意味不明といったリアクション。そりゃそうですね。
そうしているうちに、
主人が「ニモは見ちゃダメ!」と。???
「え〜!おっぱい〜見たい〜見せて〜」
男子の頭のなかって、どうなってるんですか!?Σ( ̄ロ ̄lll) 翌日も「ママ、腎臓と肝臓の本、見せて〜」と不純な動機、満載です!